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2020/11/13

<オピニオン>韓国企業と日本企業 第91回 新しい地政学の時代における日本の役割①                                                  多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

  • 韓国企業と日本企業 第91回 新しい地政学の時代における日本の役①                                                  多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

    キム・ミトク 多摩大学経営情報学部及び大学院経営情報学研究科(修士・博士課程)教授、アクティブ・ラーニングセンター長。1962年兵庫県生まれ。早稲田大学院国際経営学修士・国際関係学博士課程修了。㈱三井物産戦略研究所を経て現職。

 今、世界は、「ポストコロナの時代」と「VUCAの時代」を暗中模索しながら前へ進もうとしている。また、「新しい地政学の時代」と立ち向かっている。新しい地政学とは、民主主義や法の支配に基づく国際秩序の後退、イデオロギー化した人権(人権の形骸化)が国際秩序を乱しうる、大国の力による現状変更、米中対立や中東・アフリカ・欧州・東南アジアなどでの武力紛争の拡大などの問題が露呈している。これらの問題を克服・解決するためには、「中庸の国際協調」、「中庸の国際秩序」が求められる(熊谷奈緒子教授)。中庸とは、アリストテレスの倫理学で徳の中心になる概念であり、過大と過小の両極端を悪徳とし、徳は「正しい中間(中庸)」を発見してこれを選ぶことである。


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