◆国民の力を取り戻せるか◆
「民間消費の回復速度も遅くなるだろう」韓国銀行が9月10日に国会に提出した「通貨信用政策報告書」の見方だ。2020年の実質GDP成長率見通しを前年比マイナス1・3%と、前回5月見通しのマイナス0・2%から1・1㌽引き下げ、また、21年の成長率は2・8%と、前回予想(3・1%)から0・3㌽引き下げている。つまり、韓国経済は成長力が後退して、その回復にも時間がかかるというのが政府に提出した「報告書」の内容である。
こうした韓国銀行の見方が悲観的であるかどうかは見解が分かれるところであるが、民間消費の回復に時間がかかるというのはその通りだと思われる。それは、民間消費低迷が新型コロナウイルスの蔓延によって消費活動が萎縮した様に見えるが、それだけではなく、ここに至るまでにすでに民間消費力の弱体化が進んでいたからである。
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