◆近年の韓日貿易が映し出す両国関係◆
近年、韓国の対日貿易は総じて縮小傾向にある。2000年代は韓国の輸出拡大に伴い製造装置や素材を中心に対日輸入額が増加したが、10年代は、①韓国の輸出減速、②韓国企業の海外生産拡大、③中国からの輸入拡大、④国産化(含む日系企業の現地生産)の進展などにより、総じて減少した。
貿易面で中国の比重が急拡大したことや韓日企業間のサプライチェーンが両国の枠を超えて広がったことなどの影響で、韓国の対日輸入依存度は2000年の19・8%から20年に9・8%、対日輸出依存度は同期間に11・9%から4・9%へ低下した。
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