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2021/03/19

<オピニオン>転換期の韓国経済 第133回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

  • 転換期の韓国経済 第133回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

    むこうやま・ひでひこ 1957年、東京生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程中退、ニューヨーク大学修士。証券系経済研究所などを経て、2001年より(株)日本総合研究所勤務、現在調査部上席主任研究員。中央大学経済学部兼任講師。主な著書に「東アジア経済統合への途」など

  • 転換期の韓国経済 第133回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

◆韓日貿易縮小に企業のグローバル化が影響◆

 2000年から20年の間に、韓国の対日輸入依存度が19・8%から9・8%、同輸出依存度が11・9%から4・9%と、韓国の貿易面での日本の比重が著しく低下した。
 
 日本の比重低下は韓国の対中貿易の急拡大によるところが大きいが、韓国の国産化(含む日系企業の現地生産)に加えて、企業活動のグローバル化に伴いサプライチェーンが韓日の枠を超えたことも影響している。

 積層セラミックコンデンサ(MLCC)を例にとろう。MLCCは、セラミックスの誘電体と金属電極を多層化することにより小型・大容量化を図ったチップ型コンデンサで、電圧の安定やノイズの除去機能をもっており、電子機器とくにスマートフォン、最近では電気自動車に多く搭載されている 。


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