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韓国の合計特殊出生率(以下、出生率)の低下が止まらない。韓国の2020年の出生率は0・84(暫定)で、19年の0・92を大きく下回る見通しだ。出生率が1を下回るのは3年連続のことで、0・84は過去最低値だ。韓国の出生率はOECD平均1・61(19年)を大きく下回り、OECD加盟国の中で最も低い。韓国では20年に生まれた子どもの数は27・2万人で30万人を切ったのは初めてである。20年の大学の入学定員が約47・3万人であることを考えると(4年制大学約31・0万人、短大約16・3万人)、生まれた子どもの数がいかに少ないかが分かる。このままだと今後多くの大学が廃校に追い込まれる可能性が高い(20年の大学進学率は72・5%)。
地域別の出生率はソウルが0・64で最も低く、釜山(0・75)、仁川(0・81)、大邱(0・81)、光州(0・81)のような大都市の出生率が全国平均を下回っている。一方、出生率が最も高い世宗市の出生率も19年の1・47から20年には1・28まで低下するなど、全地域(第一級行政区画)における出生率が昨年を下回った。
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