日本では、韓流マーケティングが浸透し、今や「新韓流ブーム」、「第6次韓流ブーム」に沸いている。韓流マーケティングとは、まずは映画・ドラマ・音楽・オンラインゲームなどのソフトを売って韓流ファンを作り、その後スマートフォンや家電などのハードを売るというものである。サムスン経済研究所は、これを4段階に分けて説明している。第1段階は、ドラマや音楽に触れてスターを好きになる。第2段階は、DVDや動画配信などを購入する。第3段階は、家電や生活用品など韓国製品を選び始める。第4段階は、韓国そのもののファンになるという。韓流マーケティングは、アジア、とりわけ台湾・ベトナム・タイ・中国で第3段階に止まらず、第4段階にまで達している。
一方、日本では、第3段階の壁をなかなか破れなかったが、今回の「新韓流ブーム」によってようやく3段階の風穴が空いたと言える。日本市場では、サムスンがスマホ「GALAXY(NTTドコモとau)」、LGが液晶テレビや生活家電、CJが韓国食品、ネイバーが「LINE」など日本市場に深く切り込み始めている。今や、日本では、韓国ドラマや映画が人気を博して40~50代の女性から支持を得た「韓流ブーム」から、音楽・オンラインゲーム・ファッション・コスメの分野や10~30代の男性・女性のファン層が加わった「新韓流ブーム」に移行した。
つづきは本紙へ