◆コロナ不況も需要創出される世界化粧品市場◆
世界化粧品市場は、コロナショックによる世界的不況の中でも需要が持続的に創出されている有望市場である。とりわけ新しい消費トレンドの浮上や流通チャネルの多様化などにより中国や韓国市場などを中心にさらなる成長が期待されている。
世界化粧品市場の規模は、ユーロモニターインターナショナル社によると2019年4203億㌦(46兆円)であり、2024年には5263億㌦(58兆円)に達すると予測されている。
世界化粧品市場ランキング上位10カ国は、1位米国804億㌦(世界シェア19・1%、人口3・3億人)、2位中国619億㌦(世界シェア14・7%、人口14・4億人)、3位日本357億㌦(世界シェア8・5%、人口1・2億人)、4位ブラジル257億㌦(世界シェア6・1%、人口2・1億人)、5位ドイツ165億㌦(世界シェア3・9%、人口8300万人)、6位英国146億㌦(世界シェア3・5%、人口6700万人)、7位フランス125億㌦(世界シェア3%、人口6500万人)、8位韓国123億㌦(世界シェア2・9%、人口5100万人)、9位インド121億㌦(世界シェア2・9%、人口13・6億人)、10位イタリア97億㌦(世界シェア2・3%、人口6000万人)である。
米国・中国・日本・ブラジル・ドイツの上位5カ国の市場合計は、世界市場の約5割(47・8%)を占めている。また、最も成長が著しい市場は中国である。
世界化粧品メーカー売上高ランキング上位5位は、1位フランス・ロレアル社(前年比10・9%増の334億㌦)、2位オランダ・ユニリーバ社(前年比6%増の225億㌦)、3位米国・エスティ・ローダー社(前年比12%増の159億㌦)、4位米国・プロクターアンドギャンブル社(前年比5・1%増の139億㌦)、5位日本・資生堂(前年比3・5%増の101億㌦)である。
一方、韓国化粧品メーカー(2911社)は、世界上位100社に4社、12位アモーレパシフィック社(前年比3・7%増の52億㌦)、14位LG生活健康社(前年比20・4%増の44億㌦)、71位エーブル・シーアンドシー社(前年比22・2%増の3・6億㌦)、95位クリオ社(前年比33・6%増の2・1億㌦)のみであるが、伸び率が高いのが特徴である。
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