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2021/06/25

<オピニオン>韓国経済講座 第239回                                                        アジア経済文化研究所 笠井 信幸 筆頭理事

  • 韓国経済講座 第239回                                                        アジア経済文化研究所 笠井 信幸 筆頭理事

    かさい・のぶゆき 1948年、神奈川県横浜生まれ。国際開発センター研究員、ソウル大学経済研究所客員教授、秀明大学教授。アジア経済文化研究所筆頭理事・首席研究員、育秀国際語学院学院長

  • 韓国経済講座 第239回                                                        アジア経済文化研究所 笠井 信幸 筆頭理事

◆自分で評価、他人が評価◆

 どう理解するか?偏見を持たないで事実に即して解釈しなければならない。何かと言えば、この間の文在寅政権の実績を本人自身が述べた「文在寅大統領就任4年特別演説」(2021年5月11日)とその元になる『文在寅政府4周年―これまでの経済政策の推進の成果と課題―危機を機に、グローバルTop10経済に確実に跳躍』企画財政部(21年5月7日)(以下「成果と課題」)の内容と21年6月18日に発行されたスイスの国際経営開発研究所内のIMD世界競争力センターの『世界競争力年鑑』における韓国の競争力評価ランキングの内容を見比べるととても興味深い。もちろんそれぞれ目的が異なることから評価の基準や観点も異なるため単純に比較することはできない。それでもこの間の韓国を当事者側の大統領自身による自己評価と、海外機関の国際比較から見る韓国の客観的評価の比較はそれなりに意味がありそうである。それぞれに紹介してみよう。

 まず、「成果と課題」の構成は、I文在寅政府の経済政策の基本的な流れ、Ⅱ過去4年間の政策の推進に努力、Ⅲ我々の経済の10大成果、Ⅳ総合評価と今後の政策の方向の4章構成で全25頁にまとめられている。そのうちⅢで、10項目にまとめこれまでの成果を述べている。


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