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2022/03/11

<オピニオン>韓国企業と日本企業 第111回 ロシアのウクライナ侵略と北朝鮮                                                   多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

  • キム・ミトク 多摩大学経営情報学部及び大学院経営情報学研究科(修士・博士課程)教授、アクティブ・ラーニングセンター長。1962年兵庫県生まれ。早稲田大学院国際経営学修士・国際関係学博士課程修了。㈱三井物産戦略研究所を経て現職。

◆ユーラシア地政学に地殻変動を引き起こす◆

 ロシアは、2月24日ウクライナに軍事侵攻し、21世紀において初めて侵略戦争が起きた。侵略戦争の犠牲者は3月8日時点でウクライナ国民死者2000人以上、避難民173万人以上、ロシア軍死者9000人以上(ロシアは500人と主張)に上った。

 ロシアのウクライナ侵略の理由をウクライナとロシアとの1000年の歴史的関係から考える。ウクライナは、「縁(へり)」、「辺境の地」を意味する言葉が由来となっている。また、今から1000年前の中世のキエフ大公国が、ウクライナ・ベラルーシ・ロシアの共通の祖先・起源と見なされている。キエフ大公国は、先住民のスラブ人と混ざり合ったバイキングの戦士たちによって「ルーシの地(キエフ地方を中心に存在した政治的共同体)」に築かれた国家である。また、キエフ大公国のもとで誕生したチェルニーヒウ公国、ペレヤースラウ公国を中心とするリューリク朝の3国を指す。


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