ここから本文です

2022/04/08

<オピニオン>韓国企業と日本企業 第112回 ロシアのウクライナ侵略と北朝鮮②                                                   多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

  • 韓国企業と日本企業 第112回 ロシアのウクライナ侵略と北朝鮮②                                                   多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

    キム・ミトク多摩大学経営情報学部及び大学院経営情報学研究科(修士・博士課程)教授、アクティブ・ラーニングセンター長歴任。1962年兵庫県生まれ。早稲田大学院国際経営学修士・国際関係学博士課程修了。㈱三井物産戦略研究所を経て現職。

◆緩衝国からの脱皮を図る北朝鮮◆

2月24日に勃発したロシアのウクライナ侵略戦争は、停戦交渉が難航を極め、益々エスカレートし、犠牲者が拡大している。ウクライナ南東部ドネツク州の第2の都市(人口40万人)であるマリウポリ市では、死者が5000人を超え、その残虐さから最早「戦争でなく、大量虐殺(ジェノサイド)」、「戦争犯罪」と世界から非難されている。ウクライナの兵士・市民犠牲者数は、国連の発表1325人(4月1日時点)、マリウポリ市5000人以上、首都キーウ周辺ブチャ市410人を合わせると7000人以上と推測される。また、国連の発表によると国内外の避難民は合計1000万人(国外413万人)を超え、ウクライナ人口の約4分の1に上る。

一方、ロシアの犠牲者数と兵器の損失について米国防総省が、「ロシア軍が戦力の10%以上を失った可能性がある」と発表した。これらの根拠となるデータや推測値は、以下の通り。ロシアがウクライナに投入している兵力数18万人(陸軍27万人+空挺部隊4・5万人=31・5万人×充足率90%×投入率65%)のうち兵士犠牲者数が3月25日時点で1万5000人(NATO発表)のため8%が犠牲となった。


つづきは本紙へ


バックナンバー

<オピニオン>