◆ビジネス拡大へ韓日関係の改善を期待◆
韓国では5月10日、尹錫悦新政権が誕生する。新政権の発足を契機に、近年悪化した韓日関係の改善を期待する声があがる一方、楽観を戒める声もある。経済関係はどうなるのか、改めて韓国にとっての日本、日本にとっての韓国の位置づけを確認しよう。昨年の韓国の対日輸出依存度(輸出全体に占める日本のシェア)は4・7%(中国、米国、ベトナムにつぐ4番目)、対日輸入依存度は8・9%(中国、米国につぐ3番目)で、いずれも過去最低になった。2001年の対日輸出依存度は11・0%、対日輸入依存度は18・9%であった。2000年代に入って以降、韓国企業が中国、米国、ベトナムなどで積極的に事業展開したこと、これに伴い日本企業と韓国企業のサプライチェーンが日韓の枠を超えて広がった結果として、日本のシェアが低下したのである。近年の韓国の対日10大輸出製品(HS4桁)には、石油製品や半導体、鉄鋼製品、自動車部品などのほかに、韓流ブームに支えられて10年代後半から増加した化粧品関係(HS3304)が入っている。
つづきは本紙へ