◆スタグフレーション突入の可能性◆
コロナ禍から回復傾向にあった世界経済が来年、インフレと景気後退が同時に進行するスタグフレーションに近い様相を呈することが予想される。また、新興国の一部で債務危機が生じる可能性も出てきた。経済環境が厳しさを増すなかで、各国政府は難しい政策運営を迫られることになる。
IMF(国際通貨基金)は10月の「世界経済見通し」で、来年の世界の実質経済成長率を2・7%と、7月時点よりも0・2㌽下方修正した。先進国が今年の2・4%から1・0%へ低下する一方、新興国は今年並みの3・7%にとどまる。中国は今年の3・2%よりも高くなるものの、4・4%の低成長となる予測である。
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