◆輸出減速傾向下、対米輸出は堅調◆
来年の世界経済はインフレと景気後退が同時に進行するスタグフレーションに陥ることが懸念される。韓国でも5%以上のインフレが続く一方、輸出の減速傾向が強まり、景気の先行きに暗雲が垂れ込み始めた。
韓国の7~9月期の実質GDP成長率(速報値)は前期比0・3%増と、4~6月期の0・7%増を下回った。規制緩和に伴い海外からの観光客が戻り始めた効果もあり、サービスの輸出が5・1%増となった。また、コロナ禍で落ち込んだ民間消費も1・9%増と、前期の伸びを下回ったものの、回復基調にあることを示した。その一方、財の輸出と建設投資が0・4%増にとどまったこと、輸入が5・8%増と大幅に増えたことが低成長につながった要因である。
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