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2022/07/01

<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第79回  育休制度の施行は出生率改善につながるのか                                                       ニッセイ基礎研究所 金 明中 主任研究員

  • 曲がり角の韓国経済 第79回  育休制度の施行は出生率改善につながるのか                                                       ニッセイ基礎研究所 金 明中 主任研究員

    キム・ミョンジュン 1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。亜細亜大学都市創造学部特任准教授等を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、韓日社会政策比較分析。

◆ワーク・ライフ・バランスが実現できる社会に◆

 厚生労働省が6月に発表した2021年の日本の合計特殊出生率は1・30で、20年の1・34を下回った。一方、隣国韓国の21年の出生率は0・81(暫定値)で20年の0・84を下回ると予想されている。出生率の低下は日本より韓国が深刻であることが分かる。このように出生率の低下が続いている中で韓国では男性の育児休業取得率が増加している。02年に男性の育児休業取得者数は78人で、取得割合はわずか2・1%に過ぎなかったが、21年には2万9041人となり、取得割合も26・3%まで上昇した(22年第1四半期に育児休業を取得した男性は7993人で前年同期比25・6%増加)。なぜ、最近韓国では多くの男性が育児休業を取得しているだろうか。


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