◆優先すべきは雇用の安定性か賃金の引き上げか◆
日本と韓国の2023年の最低賃金額が決まった。先に決まったのは韓国だ。韓国の雇用労働部は7月5日「2023年度適用最低賃金(2023年1月から適用、時給)」を9620㌆(約969円、全国一律)と告示した。2022年の最低賃金9160㌆より5%引き上げられた金額だ。
一方、8月1日、厚生労働省の諮問機関である中央最低賃金審議会は2022年度の最低賃金(2022年10月ごろから適用、時給)の目安を全国平均で961円にすると決めた。前年度からの引き上げ額31円(伸び率は3・3%)は2002年度に時給で示す現在の方式となってから過去最大である。
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