◆「研究循環」を取り戻せ‼◆
どうしてだろう?政府、大統領が保身的発言を繰り返すとそれらの報道は増えるが、経済政策的な政府の公式報道(単なる発言だけでなく政策報告書、統計、研究書、レポートなどを含む)が少なくなる。1970年代から韓国経済をテーマとして関連資料を収集・分析してきた身としては、最近のこうした傾向が解せない。おそらく同じような経験を持つ研究者達も同様な感を持つと思う。かつて、2000年以前は政府の経済政策、経済統計、定期的刊行物以外に様々な研究視覚からの経済分析資料が公表されていた。それらは偽りの少ない内容と統計に裏打ちされたもので、経済実態はもちろん、経済変化の経緯や新規要因の台頭と影響などが研究者たちの様々な視覚から分析・公表されていた。そしてそれらは改めて国政に反映され、この長い繰り返しが韓国経済の発展の知的基盤となってきたのだ。つまり、政府資料公表➡外部研究者のアクセス➡分析・研究➡課題研究の多様化➡政府政策へ反映➡政策の改善・改良➡新情報公表、といった「研究循環」とは産官学の「知恵の輪」のことである。
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