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2022/09/23

<オピニオン>韓国経済講座 第252回                                                        アジア経済文化研究所 笠井 信幸 筆頭理事

  • 韓国経済講座 第252回                                                        アジア経済文化研究所 笠井 信幸 筆頭理事

    かさい・のぶゆき 1948年、神奈川県横浜生まれ。国際開発センター研究員、ソウル大学経済研究所客員教授、秀明大学教授。アジア経済文化研究所筆頭理事・首席研究員、育秀国際語学院学院長

◆通貨の安さには金利の高さ?◆

 「通貨の安さは国家の弱さ、株価の低さは企業の弱さ」を示す。通貨安とは、国民の生産から生み出された財・サービスの内貨価値が、基軸通貨で評価されると相対的に安価に評価されるものだ。つまり、通貨の価値は自分の国の経済力に対し、世界から渡される一種の通信簿といえよう。その背景には政府の政策が関係している。国内景気などを勘案し金利を低く抑えていれば、外資は高金利国へキャピタルフライトしていくので、政府は外貨準備減少を見ながら通常は金利を引き上げてゆく。また通貨安による輸入物価や国内物価上昇が続けば通貨価値は下がる。さらに経常収支赤字が続けば通貨価値は下がり、赤字に拍車をかけることになる。このような状況は政府の政策が通貨安を防ぎきれないためである。こうした弱い政府の採る手は、いわゆる為替介入(外国為替平衡操作)を行い為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることを行う。


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