◆共食いになりかねない韓日米台同盟◆
世界半導体市場は市場規模80兆円(WSTS:5740億㌦)、年間出荷台数1兆3000億台に上り、世界各国は10年毎に倍増する成長著しい半導体市場を巡り凄まじい争奪戦を繰り広げている。世界半導体市場の特徴は、①世界半導体メーカーの売上高ランキング(米ICインサイツ社:2021年)は、1位韓サムスン電子、2位米インテル、3位台TSMC、4位韓SKハイニックス、5位米マイクロン・テクノロジー、6位米クアルコム、7位米ブロードコム、8位米エヌビディア、9位米テキサス・インスツルメンツ、10位独インフィニオン・テクノロジーズ、11位台メディアテック、12位日キオクシア(韓SK投資額4000億円・議決権15%・3位株主)、13位米アップルである。②主要国の強みは、米国が半導体設計分野(ファブレス)、韓国がメモリー半導体分野、台湾が非メモリー半導体(システム半導体)の受託生産(ファウンドリ)分野、日本が半導体素材・製造装置分野である。一方、中国は、半導体の最大市場のみならず、生産拠点としても浮上している。③世界の半導体生産高(米ノメタリサーチ社:21年)は、8割がアジアに集中、韓国が24%、台湾が23%、中国が15%、日本が14%を占めている。一方、米国は10%にしか過ぎない。
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