◆ロシア進出韓国企業に甚大な被害も◆
尹錫悦大統領は、2023年4月ロイター通信のインタビューで、ウクライナに条件付きで殺傷力のある兵器(砲弾・戦車)を供与する可能性を示唆した。背景には、米国が、自国の砲弾在庫が不足するなどウクライナへの軍需支援に問題が生じたため、韓国に圧力をかけたと見られている。また、韓国は戦時に備えて短期間で弾薬や砲弾を大量生産できる弾薬工場を保有しているが、そこに目をつけたと考えられる。しかしながら韓国がウクライナに兵器を供与すれば弾薬・砲弾在庫が減ることになり、対北朝鮮の安全保障の空白を作ることになる。換言すれば米国は、韓国にウクライナへの兵器供与の圧力をかけることによって、かえって北朝鮮に韓国攻撃の隙間や契機を提供することになる。
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