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2023/11/10

<オピニオン>韓国企業と日本企業 第133回 韓国戦争休戦70周年とウクライナ戦争①  多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

  • 韓国企業と日本企業 第133回 韓国戦争休戦70周年とウクライナ戦争①  多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

    キム・ミトク 1962年兵庫県生まれ。早稲田大学院国際経営学修士・国際関係学博士課程修了。㈱三井物産戦略研究所を経て、多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科(修士・博士課程)教授。書籍14冊、論文・論考200本、三井物産向け戦略レポート300本、講演70件、テレビ・ラジオ出演多数。

◆原爆回避した韓国戦争から核使用の阻止学べ◆

 韓国戦争(1950年6月25日~53年7月27日)は、2023年7月27日に休戦(終結・停戦)70周年を迎えた。和田春樹・東大名誉教授は、「ウクライナ戦争の終結・停戦方法は、韓国戦争の停戦協定(外交交渉)を参考にして考えるのがふさわしい」と主張されている。ウクライナ戦争は、開戦624日(22年2月24日~23年11月10日)を迎えており、最早、韓国戦争の開戦期間(1127日間)の過半数を超えた。

 ウクライナ戦争は、韓国戦争の停戦方法から何を学ぶべきか。例えば戦争起源の共通点、軍事境界線決定の難しさ、陣営内の意見対立の克服、戦争拡大と核兵器使用の阻止、多国間政治会議(NATO・EU・G7・ウクライナ・ベラルーシ・トルコ・中国・インド・国連)による補完などである。ロシアがウクライナに侵略したことは許されることでなく、深刻な問題である。


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