◆今年の韓国経済を展望◆
2023年が始まった。良い年になることを願っているが、新型コロナウイルス感染やウクライナ情勢、北朝鮮のミサイル発射などが収束する見通しが立たず、世界経済も厳しい状況が続きそうである。
今年の韓国経済を展望する上で、以下に指摘する3点に注目したい。
第1は、インフレと世界経済の動向である。米国ではインフレ率がピークアウトしつつも、依然として6%台で推移しており(下図)、今後も利上げが実施される見込みである。インフレが収束して景気減速も緩やかになる「ソフトランディング」の可能性が高いが、深刻な景気後退に陥る恐れもある。世界銀行が今月10日に発表した「世界経済見通し」では、今年の世界経済は1・7%(昨年6月時点の予測は3・0%)の成長、中国経済は22年の2・7%(見込み)を上回るものの、4・3%の低成長となる。
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