◆不安定化する中国経済◆
IMFが今年7月に発表した「世界経済見通し」によれば、インフレとそれに対処する利上げの影響が続くため、成長率は今年、来年ともに3・0%にとどまる見込みである(昨年は推計で3・5%)。主要国では米国が1・8%から1・0%、中国が5・2%から4・5%へ低下する。韓国が注意しなければならないのは世界経済の減速に加えて、中国経済の不安定化である。
不安定化には習近平政権の政策が関係している。12年に誕生した習政権は「中華民族の偉大な復興の実現」を掲げて、製造強国の実現をめざすとともに、一帯一路政策を通じて中国主導の経済圏の構築を図った。さらに増大した軍事力を背景に海洋進出を押し進め、「力による」現状変更を行っている。
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