◆投資立国の様相を帯び始めた韓国◆
韓国の低成長が常態化している。2000年代の年平均実質GDP成長率は4・4%であったが、10年代は2・6%へ低下した。20年は米中対立と新型コロナショックの影響などによりマイナス0・7%になった。政府の景気対策と輸出の持ち直しにより21年は4・3%へ上昇したが、22年はインフレと利上げの影響で2・6%へ低下し、今年は1%台半ばにとどまる見通しである。
成長率の低下は経済の成熟化や少子化の影響を別にすれば、輸出主導の成長が機能しなくなったことによるところが大きい。輸出の増勢低下には、中国の成長率低下とそれによる世界経済の減速が影響している。
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