◆未婚率や晩婚率改善へ安定雇用と賃上げ必要◆
韓国の2022年の合計特殊出生率(以下、出生率)は0・78(暫定値)と、21年の0・81を下回り過去最低を更新した。日本の1・30(21年)やOECD平均1・59(20年)を大きく下回る数値だ。韓国の国会立法調査処は、14年8月に出生率が13年の出生率1・19のままで少子化が改善されない場合、「韓国は2750年には消滅する」という推計結果を発表した。しかし、状況はより深刻になった。韓国の出生率は16年(1・17)から7年連続で低下している。
一方、22年の死亡者数は37万2800人で前年の31万7700人より17・4%増加した。出生数と死亡数の差である人口の自然減は、12万3800人(前年5万7300人)で3年連続の減少となった。
韓国における少子化の原因は、若者がおかれている状況が良くないこと、若者の結婚及び出産に関する意識が変化したこと、育児政策が子育て世代に偏っていること、男女差別がまだ残存していること等が挙げられる。
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