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2023/10/27

<オピニオン>景気鈍化の流れが緩和

◆企画財政部が報告書、「経済動向報告書(グリーンブック)」発表◆

 企画財政部は公表した経済動向報告書(グリーンブック)で、最近の韓国経済について「半導体など製造業の生産・輸出に好転の兆しがみられ、サービス業・雇用の改善が続いており、景気鈍化の流れが次第に緩和する模様だ」と分析した。7月まで6カ月連続で景気鈍化を指摘したが、8月からは景気鈍化の流れが緩和されているとの判断を示している。しかし、景気減速の緩和が景気回復を意味しているわけではない。依然として景気はよくないが、その程度が徐々に和らぎつつあることを意味する。韓国経済を病気に例えると、病から回復してはいないが、病の進行速度が少しずつ緩まりつつある状況で、「景気鈍化の緩和」と曖昧に表現している。政府が根拠として提示した数値も、これを念頭に置いて見る必要がある。

 政府が報告書で最も強調した部分は、3カ月間で景気減速の流れが弱まったということだ。8月の製造業生産指数(季節調整基準)は前月比5・6%上昇し、3カ月ぶりに上昇した。半導体生産指数が13・4%急騰した要因が大きく作用した。第3四半期の輸出は前年前より9・8%減ったものの、四半期基準の減少幅では昨年第4四半期のマイナス10・0%以降で最も小さかった。


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