◆少子高齢化が深刻な韓国は日本の事例参考に◆
日本企業の間で最近、「アルムナイ(Alumni)採用」が増加している。アルムナイは卒業生・同窓生を意味し、人事領域では定年退職者以外の離職者(中途退職者)やOB・OGの呼称としても使われている。また、アルムナイネットワークという用語も使用されており、これは以前に同じ企業で働いた経験のある人たちで形成されたネットワークを意味する。
アルムナイネットワークが注目されている背景には、企業にとって人材確保が課題として浮上していることが挙げられる。総務省の「人口統計」によると、2023年8月1日時点の生産年齢人口(15~64歳)は7397・2万人で前年同月比29・1万人減少するなど、年々減少している傾向にある。また、職務型雇用を導入する企業が増えることにより、終身雇用を前提とした日本型雇用システムも変わりつつある。さらに、日本政府が円滑な労働移動を奨励しているので、今後、労働市場の柔軟化はさらに加速すると予想されている。
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