◆半導体で韓日台の連携模索を◆
サムスン財閥は、韓国財閥1位(資産総額54兆円)であり、2022年売上高は過去最高の40兆円に達した。中核企業であるサムスン電子は、23年売上高が前年比14%減の29兆2000億円、営業利益が同84・9%減の7400億円であった。営業利益は半導体などのDS部門は赤字であったが、DX部門(家電・IT・モバイル)、サムスンディスプレイ社、ハーマンインターナショナル社(80億㌦で買収したオーディオ機器など製造・販売する米国企業)は黒字であった。また、23年通年の設備投資額は、5兆9825億円であった。
サムスン電子のグローバル戦略の特徴は、以下の通り。①サムスン電子のグローバル半導体戦略は、中国江蘇省蘇州市に半導体後工程工場を有している。また、中国陝西省西安市の工場には3兆3000億円を投資し、NAND型フラッシュメモリの40%を中国工場で製造している。さらに、韓国内には京畿道華城市と京畿道平澤市(世界最大規模)に半導体工場がある。
つづきは本紙へ