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2024/08/09

<オピニオン>韓国企業と日本企業 第142回 ロ朝首脳会談と国際秩序の地殻変動②  多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

  • 韓国企業と日本企業 第142回 ロ朝首脳会談と国際秩序の地殻変動②   多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

    キム・ミトク 1962年兵庫県生まれ。早稲田大学院国際経営学修士・国際関係学博士課程修了。㈱三井物産戦略研究所を経て多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科(修士・博士課程)教授。業績:書籍9冊、論文・学会発表13件、三井物産向けレポート297本、論文指導数430本、論考・メディア200件、講演72件、テレビ・ラジオ出演多数。

◆韓日企業は国際経営環境の認識が益々重要に◆

 プーチン大統領は、2024年5月7日に5期目(任期30年)の大統領に就任するや否や、5月16日中国、5月24日ベラルーシ、5月26日~28日ウズベキスタン、6月19日北朝鮮、6月20日ベトナムを矢継ぎ早に歴訪した。ロ朝首脳会談では、プーチン大統領から「1945年にソ連の軍人は、北朝鮮の愛国者と肩を並べて日本の侵略者からの解放のために戦った。50~53年の解放戦争で我々の操縦士が、数万回の戦闘飛行をした」という注目すべき発言があった。韓国戦争当時の「ソ連空軍の参戦」は、北朝鮮への軍事介入となり、第3次世界大戦へと拡大する恐れがあったことから、ソ連や米国だけでなく、北朝鮮さえもこの事実を隠していた。例えばソ連空軍操縦士は、階級章や徽章がない中国軍の軍服を着ており、通信過程でロシア語を使わなかったという。


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