◆輸出回復も先行きに懸念材料◆
インフレと高金利、輸出の減速などが影響し、昨年の韓国の実質GDP成長率は2022年の2・6%を下回る1・4%にとどまった。なかでも民間消費の伸び率は4・1%から1・8%へ大幅に低下した。四半期ベースでみると、昨年7~9月期と10~12月期の前期比成長率がいずれも0・6%となるなかで、民間消費はそれぞれ0・3%、0・2%の低い伸びとなった。民間消費はコロナ禍から回復基調にあったが、インフレと高金利の影響を受けて減速した。
CPI(消費者物価指数)上昇率は21年1月の0・9%から12月に3・7%、22年7月には6・3%へ加速した(下図)。加速したインフレを抑制するために、21年8月から23年1月までの間に利上げが7回実施された(0・5%から3・5%へ)。
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