◆輸出管理厳格化解除から1年◆
昨年4月28日に日本政府が対韓輸出管理厳格化措置を解除して、もうじき1年が経過する。この間に両国の政府間関係の正常化が進んだ。以下ではまず、輸出管理の厳格化は何をもたらしたのか、つぎにその解除後の変化をみていこう。
2019年7月、日本政府は輸出管理で優遇措置を与えていた「ホワイト国」(現在はグループA)から韓国を除外するとともに、特定品目(フッ化ポリイミド、フッ化水素、EUV用フォトレジスト)を従来の包括輸出許可から個別輸出許可に切り替える方針を発表した。その後韓国で生じたことには次のように整理できる。
第1は、ボイコットジャパンである。日本政府は輸出管理を厳格化する理由として、①前提となる日韓間の信頼関係の喪失、②韓国の輸出管理における不適切な事案発生を挙げた。
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