◆米利下げ条件が整い始める◆
米国ではインフレの鈍化と景気減速への懸念から、9月に利下げが実施される見方が多くなった。韓国でもインフレの抑制や内需の低迷、米国の長期金利低下によるウォン安の一服など、利下げが実施される条件が整い始めた。ただし、家計債務残高が高水準で推移しているため、難しい判断となろう。
韓国では2022年に入りエネルギー・原材料価格の上昇でインフレが加速した。
CPI(消費者物価指数)上昇率は同年7月に6・3%となり、その後もしばらく高水準で推移したため、韓国銀行は21年8月から23年1月までの間に政策金利を10回引き上げて3・5%にした。CPI上昇率はその後次第に下落して、今年4月以降は2%台で推移し7月は2・6%であった(下図)。
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