◆民間投資活性化策で高まる内需回復期待◆
9月の米国における利下げに続き、韓国でも10月に利下げが実施された。韓国銀行は12日に政策金利を3・5%から3・25%に引き下げた。この背景には、①国内でインフレ圧力が低下したこと、②家計債務の増加が抑制され始めたこと、③内需が減速していることなどがある。
利下げによる内需の回復が期待されるが、今回の下げ幅は限定的であるため、過大な期待は禁物である。
韓国では2022年に入りエネルギー・原材料価格の上昇でインフレが加速した。インフレ抑制のために、韓国銀行は21年8月から23年1月までの間に政策金利を10回引き上げて3・5%にした。
金利の上昇に伴いCPI(消費者物価指数)上昇率はその後次第に下落した。今年4月以降は2%台で推移して9月は1・6%まで低下した。
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