◆不確実性が強まる韓国経済◆
韓国経済の先行きに関する不確実性が強まった。今月発足する米国トランプ政権の通商産業政策のゆくえに、韓国の国政混乱が新たなリスク要因に加わった。国政の混乱がいつ収拾するのかは今のところ予想できず、今後の動きを注視していかざるをえない。
景気の現状をみると、停滞感が強まっている。四半期ベースのGDP成長率(前期比)は今年1~3月期1・3%、4~6月期マイナス0・2%、7~9月期0・1%であった。民間消費の増勢が弱く、建設投資が二期連続でマイナスになるなど内需が低迷している。7~9月期には財・サービスの輸出がマイナスになったことに注意したい。通関ベースの輸出額も伸び率が低下傾向にある(上の写真2枚目=グラフ=)。最大輸出品目の半導体は昨年40%以上の伸び(とくに生成AI向けの半導体を受託生産している台湾へのHBMメモリーの輸出が急増)を記録したが、自動車・同部品は前年水準を下回った。
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