盧武鉉・前大統領の国民葬は、弔問客が500万人に達し、1979年の朴正熙大統領国葬時の200万人を上回る建国以来最大規模となった。
故人の故郷、韓国南部の金海市近郊のポンハ村をはじめ、全国310カ所に設けられた焼香所は連日弔問客が列をなした。自ら「パボ(馬鹿)大統領」と称したが、国民に慕われた大統領であることを示した。ソウルの景福宮前広場で行われた告別式には、李明博大統領夫妻、金大中、金泳三両元大統領らをはじめ要人ら2500人が参席。韓明淑・共同葬儀委員長(元国務総理)は、「全国民の胸の中に永遠に残る大統領になることでしょう」と弔辞を述べ、涙を誘った。日本からは福田康夫・元前首相が日本弔問団代表として参列。クリントン米国務長官は焼香所が設けられた駐米韓国大使館で弔問した。
この日の午後にはソウル市庁前広場で路祭(故人の縁がある地の路上で行う祭祀)が行われ、参加した市民ら18万人であたり一帯は埋められた。