韓進重工業の釜山影島造船所で、純国産技術で建造された韓国初の砕氷研究船「アラオン号」(6950㌧)の進水式が行われた。
アラオン号は純韓国語で「すべての海」を意味する。南極大陸周辺や北極海のように凍っている海でも、厚さ1㍍の氷を砕き、3ノット(時速5.5㌔)で航行する。氷がなければ時速16ノットまで出せる。全長110㍍、 幅 19㍍の大きさ。国土海洋部傘下の極地研究所の発注で1030億ウォンを投じて建造された。性能検査を経て、来年から本格的な極地探査と研究活動を始める。南極にある世宗基地との物資輸送にも使われる。
アラオン号は造船技術の結晶体で、60を超える最先端装備とヘリ機を備えている。定員は85人(乗組員25人と研究員60人)。70日間、3万7000㌔を連続航行できる。
南極に基地をもつ20ヵ国中、独自の砕氷船を持っていないのは韓国とポーランドだけ。ロシアなどから1日8万㌦を払って借りていた。