18日に死去した金大中元大統領の国葬が23日、ソウルの国会議事堂前広場で執り行われた。この場所は、金元大統領が1998年の就任式の際、就任宣誓を行った場所。李姫鎬夫人ら遺族のほか、李明博大統領、全斗煥元大統領、金泳三元大統領、海外からの弔問団など約3万人が参列。韓国の民主化や北朝鮮との関係改善に力を尽くした金元大統領との最後の別れを惜しんだ。
葬儀委員長を務めた韓昇洙総理は弔辞で、「金大中元大統領は、生涯にわたり民主主義と人権、平和と民族和解を実現するために献身した」と述べ、故人の功績をたたえた。また、かつて元大統領が率いた平和民主党で副総裁を務めた朴英淑氏が追悼文を読み上げた。
韓国で国葬が行われたのは、79年に行われた朴正熙元大統領の葬儀以来30年ぶり2人目。この日は、全国の公共機関や家庭で弔旗が掲げられた。