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2010/07/02

<フォトニュース> 双龍建設がシンガポールで傾斜22度、奇跡のホテル完成

双龍建設がシンガポールで傾斜22度、奇跡のホテル完成

 ピサの斜塔(傾斜角度5・5度)をはるかにしのぐ22度も傾いた「奇跡の建築物」が韓国の双龍建設によって完成した。最大傾斜は52度。先週オープンしたシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズホテル(高さ220㍍、55階建て)だ。このホテルは総合リゾート開発の一環として建設され、同国のランドマークとなる。「入」の字の形の3つのタワーが特徴で、東側の建物が傾斜しながら西側の建物と地上23階でつながっている。屋上部分は空中庭園になっている。

 こうした傾斜型の建物が建てられるのは前例がないため、工事入札段階で世界の有力建設会社は受注をあきらめた。その難工事を双龍建設は工期を繰り上げ、着工から2年4カ月で完工させた。工事費は韓国の海外建築受注額史上最高額の6億8600万㌦。

 発注者のラスベガス・サンズ・グループのマイケル・レビン社長は「ホテル建築史上最も難易度が高い工事だったが、1件の事故もなく完璧に施工された」と評価。 金錫俊・双龍建設会長は「今後の海外受注で保証書の役割をするだろう」と述べた。