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2010/06/04

<フォトニュース> 民主党躍進、ハンナラ党敗北

民主党躍進、ハンナラ党敗北

 第5回統一地方選挙は、大方の世論調査の予想とは異なり、野党・民主党が躍進、ハンナラ党が事実上敗北した。全国基礎自治体首長が与党から野党へと大移動した。

 注目の16の広域団体首長(市長・道知事)選は、3日午前の最終開票の結果、民主党は仁川市をはじめとする7カ所で勝利する躍進を見せた。ハンナラ党はソウル市と京畿道で辛勝する苦戦を強いられ、慶尚南道と江原道、忠清道圏を野党に明け渡し、6カ所の勝利にとどまった。

 大接戦のソウル市長選は、ハンナラ党の呉世勲(オ・セフン)候補(得票率47.5%)が民主党の韓明淑候補(46.8%)をかろうじて抑えた。仁川市長選は民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)候補(53.0%)がハンナラ党の安相洙候補(44.1%)に勝利した。

 ハンナラ党の敗因について、南北緊張を高めた対北朝鮮強硬策を牽制したとの分析がなされている。折り返し地点の李明博政権にとっては今回の結果は大きな痛手だ。

 今回は、選挙史上初の1人8票制で進められ、首長、議員ら3991人を選出した。立候補者は約9900人で、競争率は2.5倍。投票率は54.5%と2番目に高かった。