南北を分断する38度線上にあるDMZ(非武装地帯)は東西249㌔、幅4㌔(北側南側とも各2㌔)の軍事緩衝地帯で、半世紀を超える長きにわたって人の立ち入り禁止が続いている。環境部はそのようなDMZを国立公園に指定する計画だ。
同部関係者は、生態的価値が高いDMZの自然資源を保護するため国立公園に指定し管理しようというものだと説明した。DMZを管理している駐韓国連軍司令部にもこの計画を伝え、協議を始める予定だ。
国立公園に指定するのは、軍事境界線から南側で、907平方㌔ほどの広さ。南北限界線から南側に5~20㌔離れた江原道・華川郡と高城郡一帯の民間人統制区域の一部も、国立公園に含める考えだ。
非武装地帯には世界的に貴重な鳥類、淡水魚、動植物などの生息がこれまで確認され、世界中の注目を集めてきた。韓国自然保護協会や外国の自然保護団体による学術調査が行われ、ユネスコの世界遺産に登録申請してはとの声もあがっている。