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2011/08/12

<フォトニュース> 旧ソウル駅が複合文化施設に

旧ソウル駅が複合文化施設に

 日本植民地時代の1925年に建造され、韓国の史跡第284号に指定されている旧ソウル駅がリモデリングされ、複合文化施設として9日開館した。公募で決まったその名も「文化の駅ソウル284」。

 修復工事は、文化体育観光部と韓国工芸デザイン文化振興院が09年から213億ウォンを投じて進めてきた。歴史的価値が高いと判断し、創建当時の姿を忠実に再現したという。

 レンガ造りの旧駅舎は、KTX(韓国高速鉄道)の開業で04年に新駅舎ができるまでソウルの玄関口だった。長さ140㍍、高さ31㍍のドーム屋根が特徴。1階の広場の壁には韓国戦争の際の銃弾がめり込んだままにし、2階の洋食グリル跡には当時の配膳台を置くなど韓国現代史の一端を垣間見ることもできる。

 今後は広く市民に開放され、展示やイベント、公演会場などに使われる。