ここから本文です

2012/08/03

<フォトニュース> 世界最大の洋上風力発電機設置船

世界最大の洋上風力発電機設置船

 サムスン重工業が世界で最も大きな洋上風力発電機設置船「PACIFIC ORCA」号を建造し、シンガポールの船会社SPOに引き渡した。

 風力発電市場が陸地から洋上に移行する傾向にあり、新しい特殊船舶である洋上風力発電機設置船の発注は増えると期待されている。

 今回建造した船舶は2010年に受注したもので、全長161㍍、幅49㍍、高さ10.4㍍。3.6メガ㍗級の風力発電機12基を同時に運搬・設置することができる。最大水深60㍍の海上でも、風力発電機の設置が可能。10メガ㍗級以上の超大型風力発電機も設置できる。秒速20㍍の風、高さ2.5㍍の波がある海上でも、風力発電機を設置できるよう製作された。

 サムスン重工業の魯寅植社長は「今後の受注戦で競争力を強め、造船事業と新再生エネルギー事業のシナジー効果も期待できる」と話した。