LG電子が年初から、55インチのOLED(有機発光ダイオード)テレビ(モデル名:55EM9700)を国内の百貨店などに展示し、予約販売を始めた。サムスン電子に先駆け、世界初のOLEDテレビ販売だ。
この製品は厚さ4㍉㍍・重量10㌔㌘の超スリム・軽量デザインで、価格は1100万ウォン。購入予約を受け、来月から製品が配送される。北米や欧州など海外販売もスタートする予定だ。
OLEDテレビは、LCD(液晶ディスプレー)などに続く次世代テレビとして浮上している。電圧をかけると、有機素材が自ら発光。そのため、光源が不要だ。LCDテレビに比べて応答速度は1000倍以上速く、色鮮やかな画質を誇る。
2007年に世界で初めてOLED技術の量産化に成功したサムスン電子は、RGB方式(赤・緑・青色を帯びた有機素材をガラス基板に蒸着させ、色を出す)のOLED技術を採用。一方、LG電子は生産コストなどの側面で大型テレビに適したWRGB方式(有機素材の上にカラーフィルターを敷き、色を出す)を採用している。