サムスン電子が次世代テレビとして注目されている有機ELパネルを搭載した55型テレビを発売した。画面が湾曲しており、正面ばかりではなく、どんな角度で視聴しても歪みが少ないのが特長だ。
同社の担当責任者は「有機ELテレビの生命は画質だ。一つの画素(ピクセル)の不良も許さないゼロピクセル・ディフェクト技術で勝負する」と語った。販売価格は1500万ウォン。今月中に欧米でも販売する予定だ。
有機ELテレビは、LG電子が1月初旬に世界で初めて発売した。しかし、高価格なため、韓国での月間販売台数は約50台にとどまっている。サムスンが新たに参入し、本格的な競争が展開されることで市場が拡大する見通しだ。
有機ELテレビは第1世代のブラウン管、第2世代の薄型テレビに続く第3世代テレビ。LED(液晶パネル)と違い、画面を構成するピクセルが自ら発光し、反応速度も1000倍以上速く、高画質と低電力を実現できる。光源が不要なため薄型化できる。