韓国の国民画家・李仲燮生誕100周年を記念する「百年の神話展」がソウルの国立現代美術館年6月3日から10月3日まで開催され、25万2466人が観覧する大盛況だった。個人展としては過去最高記録だ。
李仲燮(イ・チュンソプ、1916-56)は、西洋絵画の基礎の上に、厳密なデッサン力を磨き、韓国固有の美意識を込めた画風で知られる。作品の多くが各地に散在しており、今回の展示では、ニューヨーク近代美術館に所蔵された銀紙画をはじめ、計60カ所の国内外の所蔵先から200点の作品、100点の資料を集めた。彼の代表作「黄牛」など油彩画60点のほか、図面、銀紙画、葉書画、手紙絵、遺品や資料などを鑑賞できる貴重な機会だった。
彼は1936年に日本に渡り、帝国美術学校などで学び、日本人女性と結婚。戦後帰国したが、深刻な生活苦で画材も買えず、たばこの包装紙の銀紙に画を描いてまで創作に励んだ。52年に妻子を日本に帰し、済州道で孤独死した。李仲燮展は、20日から釜山市立美術館でも開催される。