韓日中の「アジア3大テノールの饗宴」と銘打ったコンサート(在日世界韓人商工人連合会)が5日、東京四谷の韓国文化院で行われ、会場を埋めた300人の聴衆からブラボーの大歓声があがった。
韓国の権宰熙、日本の笛田博昭、中国の許昌の3氏が約1時間にわたり、イタリア歌曲「帰れソレントへ」や韓国歌曲「青山に生きる」、歌劇トスカから「星は光りぬ」など名曲12曲を披露。アンコールの「マイウェイ」は3人とも日本語で歌った。
現在、イタリアを拠点に活躍している権氏は「初めての経験で大変感動している。今後も機会があれば共演してみたい」と述べ、許氏は「3大テノールは大げさで、3人のテノールだ。このような共演をもっと広げたい」と強調した。笛田氏は「テノールといっても声に重さの違いがある。私が最も重い声で、許氏は最も軽く、権氏はその中間だ。3人の声質の違いがまた、絶妙なハーモニーとなった」と振り返った。
3大テノールの仕掛け人の韓昌祐・世界韓人商工人総連合会会長は「奇跡の実現だ。最高の喉を聞かせてもらった」と絶賛。ソプラノの李千恵さんは「素晴らしかった。3カ国の友好を深めるいい機会になった」と感想を述べた。