ポスコが1973年6月から44年間にわたって稼働してきた韓国初の高炉が、年内に寿命が尽き、歴史の中に消える見通しだ。
高炉は1000度を超える高温に耐えなければならないため、寿命は15年程度だ。浦項第1高炉はこの間、1979年と93年の2回の補修をし、寿命を長らえてきた。
だが、これ以上の稼働は非効率だとし、実務陣は閉鎖を決定。経営陣の最終判断を待っている状態だ。
現在の年間130万㌧を生産しているが、稼働中止となっても、ポスコ全体の生産量には影響ないようだ。
既存高炉の大型化を進めているからで、昨年に光陽第5高炉が粗鋼年産を300万㌧から500万㌧に増やす補修作業を終え、今月からは浦項第3高炉の大型化作業に入る予定だ。
浦項第1高炉は、「産業のコメ」である鉄を自前で生産し、韓国産業化の心臓の役割を果たしてきた。