サムスンSDIは、米カリフォルニア州に設置された世界最大規模のESS(エネルギー貯蔵装置)にバッテリーを供給したと発表した。
ESSは、バッテリーを利用して電力使用量が少ない時間に電気を貯蔵し、使用量が増える時間に使えるようにする装置だ。サムスンSDIは、全体規模の70%に当たる24万㌔㍗時のバッテリー供給を引き受けた。
これは、米国の4万世帯が4時間使用できる電力量に相当する。これまで発注されたESS契約物量の中では最大で、昨年の米電力用ESS市場(59万㌔㍗時)の半分近くを占める規模だ。
米国は、毎年夏と冬に急増する電力需要に備え、発電流動性が高いガス発電機を追加で使っている。これをESSに換えれば、二酸化炭素排出量の削減効果などを得ることができる。
趙南成社長は「安全基準が厳格な米ESS市場で世界最大規模のバッテリー供給がなされたのは、わが社のバッテリーの競争力が認められた結果であり、カリフォルニア地域の電力供給の安定に大きく貢献できるだろう」と語った。