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2017/12/01

<フォトニュース> 高画質の移動型CTに注目

高画質の移動型CTに注目

 サムスン電子は、7年前に買収した子会社のサムスンメディソンと共同で、11月26日から12月1日まで米シカゴで開かれている「2017北米映像医学会」に先端映像診断装備を数多く出品し、話題を呼んでいる。

 サムスンは、2012年から同学会に参加しているが、超音波、デジタルX線、CT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)などを大挙公開したのは今回が初めてだ。

 特に、頭部撮影用の移動型CTの新製品「オムニトム」が注目された。これは、撮影速度と画質に優れ、持ち運びに便利なように設計され医療陣が救急患者に対応できる。また、PCD(光子計数型検出器)は、病変をより明確に察知できる次世代CT技術だ。移動型四肢撮影用MRIの試作品は、全身撮影用機器に入らなくてもいいので患者の不安感を少なくできる。

 トーマス・ジェファーソン大学のウィリアム・モリソン教授は「サムスンが多様で革新的な医療機器製品を披露したのは印象的だ」と評価した。