韓国の「伝統山寺」が世界文化遺産に登録される見通しだ。
登録の可否を事前審査するユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関、イコモス(国際記念物遺跡会議)は、韓国が申請していた伝統山寺7寺のうち、通度寺(慶尚南道・梁山)、浮石寺(慶尚北道・栄州)、法住寺(忠清北道・報恩)、大興寺(全羅南道・海南)の4寺について登録するよう勧告した。
6月末にバーレーンで開催されるユネスコ世界遺産委員会の審査を経て登録が確定するが、イコモスに勧告されたため、4寺の登録は確実となった。3寺の登録勧告が見送られたのは、歴史的な重要性がはっきりと示されず、規模が小さいためと文化財庁は説明した。
登録勧告を受けた4寺は7世紀以降、韓国仏教の伝統を現在まで受け継ぐ寺という点で世界遺産の必須条件である「卓越した普遍的価値」が認められた。
文化財庁関係者は「7寺全てが登録されるよう、委員国への交渉活動を進める」と説明した。