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2018/06/29

<フォトニュース> 韓国最大最古の石塔復元

韓国最大最古の石塔復元

 世界遺産に登録されている全羅北道益山の彌勒寺址にある韓国最大かつ最古の石塔(国宝11号)が、20年ぶりに復元された。

 文化財庁国立文化財研究所はこのほど、修理・復元を終え、メディアに公開した。この石塔の高さは14.5㍍で、幅12.5㍍。重量は1830㌧。

 彌勒寺址石塔は、ドラマ「薯童謡」の主人公で、百済の中興期を導いた武王時代の639年に建てられた。3塔3金堂の伽藍配置の彌勒寺の西にあり、木塔のように2800個以上の石材を組み立てて作られたユニークな造形美を誇る。

 だが、歳月とともに大きく毀損され、統一新羅時代に地震で塔の一部が崩れた。植民地時代には石塔の一部がコンクリートで補強された。

 1998年の構造安全診断の結果、コンクリートが老朽化して、構造的に不安だという判断に基づいて、解体・復元作業が始まった。問題は、彌勒寺址の原型を示す資料が全く残っておらず、25㍍の高さの9層と推定されたが、形態を確認できる6層までの復元を決めた。